失敗することが怖いと感じてしまう時に

スポーツメンタルコーチ、橋本 勇郎のブログ
失敗することが怖いという時に

どうしても緊張してしまう…

こんにちは!
スポーツメンタルコーチ橋本です。

突然ですが、「緊張」というとあなたはどのようなイメージを持っているでしょうか?

「緊張するのは自信がない証拠…」

「実力を発揮できなくなってしまう…」

そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。

今回は緊張というテーマについてお伝えしていこうと思います。


緊張って何だろう??

こんにちは。

スポーツメンタルコーチ橋本です。

あなたは、「失敗」という言葉にどのようなイメージを持っているでしょうか?

失敗は悪いこと。
しない方がいい。

すると怒られる。
失敗は恥ずかしい。

失敗という言葉に、ネガティブなイメージを持っている方も多いと思います。

しかし実はこの失敗をどう受け止めるかというのは、メンタルを成長させる上で非常に重要になってきます。

メンタルを成長させ、競技で成績を残していく選手は「失敗」に対して、どのような考え方をしているのでしょうか。

目次

失敗を受け入れられない選手

以前コーチングをしていた選手の中に失敗を受け入れられない選手がいました。

ベンチマークの一つとしていた大会で思うような結果が出なかった時のこと。

「思うように体が動きませんでした…」と報告してくれた選手に対して、私から「そうなったのはどうしてだったんでしょうね」と尋ねてみました。

すると選手からは「指導者に言われたことが気になって集中できなかった」「天候が悪かったから仕方がない」といったことが挙げられました。しかし不思議なことに、「自分がどんなプレーをしようと思っていたのか」や「自分がどんな準備をしたのか」といったことが出てこないのです。

後から気が付くことになるのですが、この時この選手は自分の外に失敗の原因を求めてしまい、改善すべき点から目を背けてしまっていたのでした。

そんな選手と深くコミュニケーションを取っていくと、「失敗」に対するイメージがものすごく悪いものになってしまっていることがわかります。

その裏には、誰かに怒られたと言うようなネガティブな経験がその核になっていることも。

「失敗=悪いこと」と思いすぎるのは、自分自身が失敗をしてしまったことを無意識に覆い隠し、その経験に蓋をしてしまうことにつながります。もしかするとそうすることで、一時的には心の安定を図ることができるかもしれません。

しかし、その失敗が絶好の学ぶ機会だったとしたら。自分自身の成長する伸び代を奪ってしまっているとしたら。これは長期的にはマイナスになってしまうことにもなりかねません。

今一度、自分が持っている「失敗」に対するイメージを振り返ってみるのが良いかもしれませんね。

実は緊張にもいい面がある

しかし、緊張することは悪いことだけではありません。

そもそも「緊張してドキドキする」というのは、人間以外の動物にも備わっています。野生の動物を考えてみるとわかりやすいのですが、そういった動物は自分自身の命を危険なものから守るために戦ったり、逃げたりしなければなりません。そんな時に体がゆるまっていては、うまく戦えなかったり、逃げ遅れたりしてしまいます。

例えば、リラックスのしすぎで頭がぼんやりしてしまい、うまく力が出なかったという経験をしたこともあるのではないでしょうか。それは体のパフォーマンスを発揮するための緊張が足りなかった証拠なのです。

だからこそ、「緊張する」「ドキドキする」ということは悪いものではなく、実はある程度は必要なんだなぁと思っておくのが大事です。

緊張していても大丈夫。

そんな風に思っておきましょう。

失敗は誰にでもあるもの

「失敗は悪いこと」

そんなふうに思い込んでしまっているとしたら、ぜひこんなことを考えてみて欲しいのです。

「この世に失敗したことのない人なんているのだろうか?」

いかがでしょうか?

失敗したことのない人なんているでしょうか?

もし失敗した人だらけなら、みんな悪いのでしょうか?

きっとYesと言える人の方が少ないでしょう。

ここで覚えておきたいのは「失敗は誰にでもある」ということです。
「誰にでも」というのは、まだ思うような結果が出ていない人から、トップとして活躍するようなアスリートも含まれます。

かくいう私自身も「失敗」という経験をたくさんしてきました。

大好きだったサッカーを辞めてしまったこと。
正しい体の動かし方を知らずに、トレーニングで怪我をしたこと。
試合のチャンスで大きなミスをしたこと。

…etc

きっと数えきれないぐらいの失敗がありますし、今思い出して悔しい気持ちが甦ったりもします。

しかし、失敗した経験があるからこそ今こうしてメンタルコーチとして、選手のメンタルサポートができている」と考えると、自分の失敗してきた経験がいかに大事だったのかを実感できます。

失敗から学ぶことが大事

世の中の一流と呼ばれる人たちも、多くの失敗を重ねて来ています。しかしそんな中でどうして心が折れずに、大きく成長できたのか。

多くの失敗を乗り越えてきた人たちが自分の中で創り上げる信念があります。いったいそれはなんだと思いますか?

それは

「失敗しても大丈夫」

という信念です。

何度も起き上がり、乗り越えてきた経験は「自分には失敗から学ぶ力がある」という自信につながります。そんな自身があるからこそ、失敗しても立ち上がればいいという心構えができるようになるのです。

私が通っていた中学校は全国でも有数の柔道名門(先生も超怖かった…)。体育でも柔道の授業がありましたが、まず最初に習ったのは「受け身」でした。徹底的に転び方を教わった覚えがあります。おかげで、私が知る中で授業中に大怪我をした生徒はいませんでした。

上手な転び方を知っていれば、転ぶ度にまた立ち上がればいいということがわかります。

だからこそ言えるのは、失敗したことに焦ったり、不安になる必要はないということ。時間がかかるということを理解した上で、自分のペースで少しずつ改善を重ねていけばいいのです。目の前の小さな失敗から学べることがわかれば、それを成長のための養分にすることができるようになりますから。

失敗と上手に付き合おう

To learn to succeed, You must first learn to fail.

成功を学ぶためには、先に失敗について学ばなければならない。

これはバスケットボールの神様、マイケルジョーダンの言葉です。

アスリートとして成長するということは、今できないことにチャレンジし続け、できるようになっていくということでもあります。そしてそこには必ず失敗はついてくるモノです。

だからこそ、失敗を受け止めることを怖がらないで欲しい。

それはあなたを陥れようとしてやってくるモノではないのだということをぜひ覚えておいていただければ嬉しいです。

失敗と上手に付き合って大きく成長しましょうね。

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