追い込まれるとすぐに諦めてしまうアスリートへ

スポーツメンタルコーチ、石井 大樹のブログ
追い込まれるとすぐに諦めてしまうアスリートへ

追い込まれた状況に諦めてしまっていた大学アメフト2年目

皆さんは、

「どれだけ頑張ってもどうせ結果は変わらない」

「もう無理だよ…」

そんな気持ちを感じたことはありませんか?

まだ試合は終わっていない。

それでも追い込まれた状況に気持ちが折れかけてしまう。

追い込まれた状況を覆すビジョンが湧かない…。

「もう頑張っても無駄じゃないか…」

「ここから巻き返すなんて無理だよ…」

徐々にそんな感情に埋め尽くされていく…。

そのように思い悩んだことはありませんか?

私自身、大学時代に追い込まれた状況に心が折れ、諦めてしまった経験があります。

「もう無理だ…勝てるビジョンが湧かない…」

そんな思いを抱え、目の前の現実から逃げていました。

大学アメフト2年目。

当時、私のいたチームは関東1部リーグに所属していました。

大学アメフト1年目は、先輩からのプレッシャーで競技を心から楽しめていませんでした。

だからこそ、2年目こそは1年間で培ったものを活かし、全力でプレーしようと心に決めていました。

最上級生である4年生は3人しかおらず、不安もありましたが、

3年生の先輩たちは人数もいて頼もしく、なんとかなると思っていました。

「去年の自分を超えられるか勝負の年だ」

「今年こそ思いっきりプレーするんだ」

去年できなかったことを達成する意欲に満ち溢れていました。

しかし、春シーズンの試合が始まったところから歯車が狂い始めます。

・チームがまとまらない

・試合に勝てない

明らかにチームの雰囲気がどんどん悪くなっていくのを感じていました。

「このままで本当に本番の秋シーズンで勝っていけるのか…?」

そんな不安を抱えたまま、春~夏と時間は過ぎていきました。

そして本番の秋が始まります。

初戦からボロボロでした。

強豪相手とはいえ、90点以上の差をつけられ敗北。

アメフトの90点とは、野球で言えば10点差でコールド負け、サッカーで言えば6点くらいの差です。

圧倒的な大差での敗北でした。

それでも、相手は強豪だったと自分の心を安心させるように言い聞かせ、次の試合に挑みました。

結果、「80点差での敗北」

さすがにこのままではまずいという雰囲気がチームに流れます。

しかし、それをどうにかできるほどチームはまとまっていませんでした。

得点できない以上に、失点を抑えられないことが大きな問題でした。

チームの守備を担っていた私はどうすれば失点を抑えられるのか必死に考えました。

そして答えは出ませんでした。

「失点を抑えられるビジョンが湧かない…」

「勝てる未来が見えない…」

そんな気持ちのまま、3連敗する頃にはもう半分諦めていました。

「このチームはまとまらない」

「今年はもう負け続けるのか」

そんなネガティブな気持ちになっている自分に気付いたところで、失点を抑えられるわけではなく、どんどんと敗北と失点を重ねていきました。

気付けば、ここ数年の関東リーグトップの失点数になっていました。

・負け続けてダサい

・こんなに失点して恥ずかしい

リーグ戦を折り返す頃にはそんな気持ちも無くなっていきました。

「失点し始めたら止まらない」

「流れを持っていかれたら負けが決まる」

まだ試合結果が決まってもいないのに、少し追い込まれると、そんな風に決めつける自分が生まれていました。

去年の自分を超えていこうと、前向きな気持ちでスタートを切ったはずが、

気付けば、追い込まれればすぐに諦め、負けることに慣れきった自分がいました。

勝てるビジョンが湧かず、本当に当時は負ける未来しか見えませんでした。

目次

諦めないメンタルが全ての土台となる

結局、その年は関東1部リーグを「全敗 勝ち点ゼロ」という結果で終えます。

さらに、降格をかけた入れ替え戦で「敗北」

翌年には「2部リーグ降格」が決まりました。

「負けに慣れきった自分」

「悔しいという感情が薄れている自分」

そんな自分がいることに気が付いても、どうすればいいのか分からないままでした。

そんなチームとして最低の1年の過ごした翌年、私が大学3年生になった春。

チームを根本的に変えるため、「新しい外部コーチ」を迎え入れることになりました。

その方は低迷していた社会人チームをトップリーグまで押し上げた実績を持つ方で、

どん底まで落ちた私たちのチームには打ってつけの人選でした。

どんな素晴らしい練習を提案してくれるんだろうと期待していると、私の期待は大きく裏切られることになります。

・鬼のようなランメニュー

・限界を越えるようなフィジカルトレーニング

・徹底したミーティング

・部室の掃除と道具の並べ方の徹底

練習というよりも、アメフトの練習以外のトレーニングやミーティング、日々の過ごし方の修正が始まりました。

どんな素晴らしい練習を提案してくれるんだろうと思っていた私からすると、拍子抜けでした。

「そんなことよりチームを強くしてくれよ」

そんな生意気なことを心で思っていました。

しかし、そのコーチから言われた一言によって言葉が出なくなります。

「お前らみたいなすぐに諦める奴らは根本から叩き直す必要がある」

「同じ思いをしたくないなら、まず最初に諦める癖をなくすことだ」

リーグ前半の時点で、半分諦めていた私は何も言い返せませんでした。

・粘り強い精神を作るための練習

・粘り強いフィジカルを作るた目の練習

・どんな状況からでも逆転を狙うための作戦

・それらを実践するためのメンタリティの形成

キツい練習やミーティング、部室の掃除にはそういった意味があることに気付きました。

「落ちるところまで落ちた」

「あとはもうやるしかない」

そう開き直れた私は、とにかく全力でやりました。

キツい時、苦しい時、何度も諦めそうになりました。

その都度、負けた経験とコーチからの言葉を思い出して奮い立たせました。

すぐには結果に繋がりませんでした。

夏前までは勝ったり負けたり。

それでも粘り強く全力でやり続けました。

その努力の過程で、

・負けたら悔しい

・諦めなければまだチャンスはある

少しずつではありますが、

心からそう思える自分になっていきました。

その結果、降格した翌年に

「チャレンジマッチをかけた試合で残り1秒で逆転勝利」

「リーグ2位で昇格へのチャレンジマッチ出場を達成」

チャレンジマッチでは残念ながら勝利できず、

1部昇格というチームの目標こそ達成できませんでしたが、

追い込まれればすぐに諦めてしまい、悔しさすらも感じなかったドン底の自分が、

気付けば、最後まで諦めずに戦い続けるメンタルを手に入れることができていました。

確かに、苦しい思いや大変な経験もしました。

しかし、そんな現役時代に本気で悩んだ経験があったからこそ、

今の自分が存在し、アスリートを支える原動力になっていると感じています。

ただ、もし…もしも当時の自分の隣に

「もっと早く自分に気付きを与えてくれる存在がいたら…」

「苦しい時、一緒に考えてくれる存在がいてくれたら…」

自分のアメフト人生はもっと違うものになっていたかもしれない…

そんな風に今でも思います。

諦めないからこそチャンスは巡ってくる

「もうダメだと不貞腐れてしまう」

「追い込まれるとすぐに諦めてしまう」

そんな選手も実際にいます。

しかし、どうして「もうダメだ」と言い切れるのでしょうか?

チャンスはもうないと、言い切れる根拠はあるでしょうか?

追い込まれた時は本当に苦しいです。

全てを投げ出したくなることもあるかもしれません。

ですが、知っておいてほしいことがあります。

それは、「諦めない限り、まだ終わりじゃない」ということ。

諦めなければ、可能性はゼロではありません。

可能性がゼロじゃなければ、本当に小さくともチャンスはあります。

逆に諦めてしまえば、どれだけ可能性があっても「全てゼロ」になります。

諦めてしまった人のところにチャンスは巡ってきません。

チャンスが来るから粘れるのではなく、

最後まで諦めないからこそ、チャンスが巡ってくるのです。

だからこそ、「諦めない精神」が土台となり、

それ次第で未来を変える可能性は大きく変わってくるんです。

ここまでに綴った過去を持つからこそ、今ではスポーツメンタルコーチとして、

当時の経験を生かし、悩みを持つアスリートをサポートさせて頂いています。

様々なアスリートと接する中で、

「すぐに不貞腐れて諦めてしまうんです…」

「追い込まれるとダメかなって思ってしまう…」

このような相談を受けることもしばしば。

そんな「追い込まれると諦めてしまうアスリート」を実際に見てきました。

実際に現在サポートしている、とある競技で活躍するプロアスリートの話です。

この選手はジュニア時代は結果を残してきたものの、

プロに転向後、ずっと勝てない日々。

「もう自分は表彰台に上がれないのかな…」

「試合で追い込まれるとネガティブな自分が出てくる…」

そんなところから私とのメンタルコーチングがスタート。

話を深く掘り下げていくと、

「心のどこかで逃げている自分がいる」

そんな思いを語ってくれました。

この選手は「勝ちたい」と口では言いつつも、

心のどこかで「勝つこと」を諦めてしまっていたんです。

「勝てる可能性がゼロの試合ってあるのか?」

「諦めてしまったら勝てる可能性はどうなるのか?」

「逃げてる自分に気付いたことで、どんな良い成長があるのか?」

自分のパフォーマンスにブレーキをかけてる思い込みについて、

じっくり向き合っていきました。

その結果、

「勝つことを諦めていた自分」を克服し、

「勝ちたい理由が明確にある」

「最後まで自分のできることを出し尽くす」

「どんな状況でも諦めない冷静さ」

これらを手に入れることが出来ました。

先日の試合でも、

今までなら、焦って待てずにミスしてしまうところを、

ギリギリまで冷静に待ち、ドンピシャで来たチャンスを見事手にし、

試合時間残り10秒で、大逆転勝利をおさめました!

そんな素晴らしい変化を現在進行形で、隣で見守っている最中です。

この出来事から、私が伝えたいのは、

「諦めない精神にこそチャンスは巡る」

「諦めてしまえば全てゼロになる」

ということです。

多くの人は、

・これまでもダメだったから

・今回もダメだろう

そんな風に今までの経験から勝手に推測して諦めてしまいます。

しかし、今までがダメだったからといって今回もダメである理由はありません。

だからこそ、

「今回はいけるかもしれないと思える自分」

「最後まで諦めない粘り強い自分」

そんなメンタリティを持つ自分になれたら、どんな良い変化があるでしょうか?

どんな状況でも諦めない粘り強さがチャンスを生み出す

「もうダメだと不貞腐れてしまう…」

「追い込まれると諦めてしまう…」

そう思ってしまう方に伝えたいことは、

“チャンスは諦めない粘り強さが生み出す”

ということです。

多くのアスリートは、追い込まれた状況で「チャンスを期待」します。

しかし周りも本気で戦っています。

待っていても、チャンスはきません。

だからこそ、

チャンスを生み出していく必要があります。

そのために絶対に諦めない粘り強さが重要なんです。

「最後まで絶対に諦めない」

心からそう思うことができたら、どんな素晴らしい変化があるでしょうか?

過去の私自身がそうだったように、自分の内側と1人で向き合うのは、本当に勇気が必要です。

さらに言えば、私自身が大きく変わっていけた大きな理由の一つが

「コーチとの出会い」です。

コーチとの出会いによって、自分の弱い部分を見つめ直し、向き合うことが出来ました。

最後まで諦めないメンタルを身につけることが出来ました。

つまり、「誰と出会うかで人生は大きく変わる」ということなんです。

だからこそ、

「今より少しでも成長したい!」

「上手くなりたい!」

「もっと競技に集中したい!」

そんなアスリートに寄り添い、アスリートが求めるビジョンに向かい一緒に走る。

そういう存在でありたいと思っていますし、

それを信念として、今も選手のサポートに携わっています。

もしこの記事を読んでくれているあなたが、

「もうダメだと不貞腐れてしまう…」

「追い込まれると諦めてしまう…」

そんな思いを抱えているのなら、是非、私の体験コーチングを受けてみて下さい!

実際に体験コーチングを受けてくれたアスリートたちからは、このような感想を頂いてます。

「出来ていないところばかり見て改善するのではなく、出来ているところに注目してもっと伸ばしていこうと思った」

「出来ていないところばかりを見ていたが、自分だから出来ているところに注目することによって、自信が持てるようになった。」

「自分に合ったやり方があることに気付けたし、そこに寄り添ってくれるから本当に安心できた」

このような心の変化を感じて頂いてます!

中には、関東をなかなか通れない実力だった選手が

先日の大会で「全日本優勝」という結果に繋がりました!

もしこのような気持ちで競技に集中することができたら、いかがでしょうか?

自分一人では気付けないことを一緒に見つめ直す存在がいたら、どんな良い変化が起こりそうでしょうか?

一人で抱え込まず、まずは相談してみませんか?

「誰と出会うか」で人生は変わっていきます。

ぜひあなたからのご連絡お待ちしています。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました^^

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