金メダルの裏側で知った、もう一つの現実

以前、ある施設でオリンピックメダルの展示を見せていただく機会がありました。

そこには、数えきれないほどのメダルが並んでいました。

解説をしてくれたアスリートの方が、
メダルの一つ一つにまつわるエピソードを教えてくれました。

しかし、その話の中で
私はある現実を知ることになります。

それは、多くのメダリストが
引退後にうつ病に苦しんだり、
自ら命を絶ってしまったという事実でした。

世界の頂点に立った人たちです。

努力し
夢を叶え
金メダルを手にした人たちです。

それでも、
その後の人生で苦しんでしまう人が少なくない。

その話を聞いたとき、
私は強く思いました。

スポーツの世界は
「勝つこと」がすべてのように語られることが多い。

ですが本当は
勝った後も人生は続きます。

負けたとしても人生は続きます。

結果は大事です。
アスリートは結果を求めて競技をしています。

だからこそ私たちスポーツメンタルコーチは
結果を出すためのサポートをします。

しかし同時に
結果を出した「その後の人生」も見据えた
メンタルサポートが必要なのではないか。

そう考えるようになりました。

10年前、日本ではまだ
スポーツメンタルコーチという存在はほとんど知られていませんでした。

メンタルトレーナーはいましたが
多くはチームや集団に対してセミナーや講演を行う形が一般的でした。

しかし実際には

試合のプレッシャー
怪我の不安
結果が出ない苦しさ
競技人生の迷い

そうした一人一人の気持ちを
丁寧に聞いてくれる存在を
多くのアスリートが求めていました。

アスリートの人生に伴走する存在。

それが
スポーツメンタルコーチです。

活動を始めると、
全国から多くのアスリートが訪れるようになりました。

当時はまだ協会もなく、
毎日東京の青山で3人から4人のアスリートとの個別コーチングをしてました。

年間で500回以上のセッションをこなしました。

忙しいけれども充実感はありました。
しかし次第に思うようになります。

この活動は
自分一人では届く範囲に限界がある。

日本には1000万人以上のアスリートがいます。

そんななかで私が支えられたのはたったの年間50名が限界でした。

だからこそもっと多くのアスリートを支えるためには
スポーツメンタルコーチを増やしていく必要があると気付きました。

その想いから生まれたのが
一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会®︎です。
(スポーツメンタルコーチ®︎は弊社の登録商標です)

2019年に一般社団法人化し、
現在では協会のスポーツメンタルコーチ資格講座の卒業生は350名を超えました。

そして協会を通じてサポートしているアスリートの数は
250名を超えました。

そして本日3月5日。

任意団体としての活動を含め
一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会は10年目を迎えることができました。

ここまで活動を続けてこられたのは
関わってくださったすべての皆さまのおかげです。

心から感謝しています。
私たちの理念は変わりません。

One athlete, One mental coach
1人のアスリートに、1人のメンタルコーチを。

結果を出すためだけではなく
アスリートの人生に伴走できる存在を。

これからもスポーツメンタルコーチの育成と普及に
全力で取り組んでいきます。

次の10年も、
どうぞよろしくお願いいたします。

一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会
代表理事 鈴木颯人

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