2024年4月、長年の会社員生活に区切りをつけ、京都でスポーツメンタルコーチとして起業された杉村コーチ。卓球、ラグビー、バスケットボールといった多様な競技で、特に中高生アスリートのメンタルを支える活動を続けています。
本記事では、会社員としての豊富な経験を武器に、今もなお「人の幸せに寄り添う」ことを信条に活動するその原点と想い、そしてスポーツメンタルコーチという仕事の魅力に迫ります。
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スポーツ観戦が原点に。30年越しの夢を実現
「小学生の頃、父と神宮球場に行ったときの感動が、すべての始まりでした。」
幼少期に感じたプロスポーツの迫力とナイター照明の美しさ。その記憶は彼の心に深く刻まれ、大学時代にはスポーツ新聞部で記者・カメラマンとして活動。野球やラグビー、駅伝の現場を取材し、「競技場に行かないと落ち着かない」というほどスポーツ観戦にのめり込んでいたと言います。
しかし、就職後はスポーツとは無縁の会社員生活に。約30年間にわたり勤め上げた後、転機が訪れます。
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鈴木颯人の本との出会いが転機に
会社の中でメンタル面の重要性を感じる中で出会ったのが、当協会代表・鈴木颯人の著書でした。そこで「スポーツメンタルコーチ」という存在を初めて知り、直感的に「これだ」と感じたと語ります。
実際に資格講座を受けてみたところ、自身の価値観や経験と見事にフィット。「リアルにスポーツに関われること」「人の人生に影響を与えられること」への情熱が沸き起こり、独立を決意しました。
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中高生アスリートへの熱いまなざし
現在は、卓球の中学生選手を継続的にサポートしており、過去にはラグビー全日本クラスの選手、ラグビーアカデミー(菅平で4年間)、Bリーグユースチームなどでもセミナーを実施。競技経験の有無を問わず、選手たちと真摯に向き合いながら、心の成長をサポートしてきました。
とりわけ中高生との関わりが多い理由には、彼自身の中高時代の経験があります。
「僕はラグビー部に入りたかったけど、事情があって断念しました。その悔しさや物足りなさがあるからこそ、今の中高生には充実した時間を過ごしてほしいんです。」
スポーツ観戦に没頭していた高校時代の想いが、今は指導という形で実を結び、中高生アスリートの背中を力強く押しています。
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選手の「変化」が最大のやりがい
コーチングの現場では、選手の内面に深く関わる分、変化を間近で感じられることが最大のやりがいだといいます。
たとえば、当初は自信がなく控えめだった卓球選手が、チームメイトを励ます姿を見せるようになったこと。レスリング選手の「強豪校には勝てない」という思い込みを、過去の経験を丁寧に振り返らせることで解きほぐし、挑戦意欲を引き出せた成功体験など、数々のエピソードが心に残っているそうです。
「選手の人生の転機に関われることが、この仕事の一番の喜びです。」
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経験がなくても、人の幸せを願う心があれば
スポーツメンタルコーチというと、競技経験が必要だと思われがちですが、彼は明確にこう語ります。
「競技経験がないからこそ、フラットな視点で選手と関われます。会社員時代に身につけた“メンタルのやりとり”は、今のコーチングに大いに役立っています。」
選手に寄り添う姿勢、そして“言葉の力”を信じて丁寧に関わる姿勢は、どんな経歴でも発揮できると強調します。
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スポーツメンタルコーチを目指す方へ、心からのメッセージ
「人の幸せを本気で喜べる人にこそ、スポーツメンタルコーチを目指してほしい。」
最後に、これからの仲間たちへ向けて、力強いメッセージをいただきました。
コーチングスキルや知識以上に、「心の在り方」が問われるこの仕事。もし、誰かの背中を押したいという熱い想いがあるなら、ぜひこの世界の扉を叩いてみてください。
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【編集後記】
インタビューを通して感じたのは、「過去のすべてが今の糧になっている」ということでした。スポーツ観戦への情熱、会社員としての経験、そして今、中高生アスリートの未来を支えるコーチとしての使命感。それぞれがつながり、彼のコーチングに説得力と温かさを与えています。
「スポーツに関わりたい」「誰かの人生に影響を与えたい」と感じている方は、ぜひ当協会のスポーツメンタルコーチ資格講座を通して一歩を踏み出してください。あなたの経験が、誰かの未来を変える力になります。
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▼スポーツメンタルコーチ資格講座の詳細はこちら
https://re-departure.com/10017.aspx