スポーツにおいて「メンタルの強さ」は、結果を左右する大きな要素です。その重要性が認知される一方で、「スポーツメンタルコーチになりたい」と思ったときに、どのような資格が必要なのかを調べても、明確な道筋が見えにくいのが現状です。
この記事では、スポーツメンタルに関する資格の現状と、職業としての可能性について解説します。
国家資格は存在するのか?
結論から言えば、スポーツメンタルコーチという分野において、国家資格は存在しません。
心理系の国家資格としては、唯一「公認心理師」がありますが、これは医療・福祉・教育分野を対象にしたもので、スポーツに特化した資格ではありません。
大学で取得できる資格の限界
スポーツ分野で取得可能な資格としては、「メンタルトレーニング指導士」があります。これは日本スポーツ心理学会が認定する民間資格で、大学・大学院で所定の課程を修了することが条件となっています。
しかし、この資格を持っていても、アスリートを支えるだけのメンタルトレーナー一本で生計を立てている人は存在しません。多くの場合は、大学の教授や助教授といった教育職に就いていたり、スポーツ分野ではない企業研修などで生計を立てているのが現状です。現場でアスリートを専属で支援しているケースは極めて稀です。
民間資格で職業として成り立たせるには?
そこで、注目されているのが、一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会が提供する「スポーツメンタルコーチ」という新しい職業モデルです。
当協会は、「One athlete, One mental coach 〜1人のアスリートに、1人のメンタルコーチを〜」という理念のもと、スポーツメンタルに特化した実践型の学びを提供しています。
心理学やコーチングの理論に加え、現場で実際にアスリートと向き合うスキルや、継続的にサポートするための関係構築法まで学べるカリキュラムを通じて、民間でも独立・活躍できる人材の育成を行っています。
メンタルサポートを“仕事”にできる時代へ
今や、スポーツ現場でも「技術」「体力」だけでなく、「メンタル」の重要性が広く認識されるようになりました。にもかかわらず、それを専門的に支える人材が圧倒的に不足しているのが現状です。
私たちは、スポーツメンタルの専門家が「仕事として成り立つ」社会を目指しています。アスリートが安心して挑戦できる環境を整えること、そして未来のメンタルコーチが自分の人生をかけて支援できるフィールドを広げること——その両方を同時に実現することが、当協会の使命です。
まとめ
- スポーツメンタルコーチに国家資格は存在しない
- 「公認心理師」はあるが、スポーツ特化ではない
- 大学卒の「メンタルトレーニング指導士」も、職業としての継続は困難
- 一般社団法人日本スポーツメンタルコーチ協会は、職業としてのメンタルコーチを育成する唯一の機関
- 「1人のアスリートに、1人のメンタルコーチを」の実現へ
スポーツメンタルの世界に興味がある方は、ぜひ一度、私たちの資格講座や説明会にご参加ください。あなた自身が“誰かの心の支え”になる未来を、共に築いていきましょう。