スポーツメンタルコーチ、杉村康之のブログ
プロを目指す心の持ち方
スポーツ選手にとってプロスポーツは技術的にも注目度的にも最高峰の憧れのステージです。
プロには誰しも希望すればなれる訳ではなく、プロの皆さんは選手の中でも抜きん出たスキルを持った選ばれし人々です。
そんな、高いレベルの集団に本当に自分が入ることができるのか、不安になる人もいると思います。
そんな「プロになりたいけど、なれるか不安」な場合、どうすればプロという目標に活き活きと向かい合うことができるのでしょうか。
「ならなければいけない」と「なれたら嬉しい」の違い
「プロになりたい」と思っている選手は得てして心の中で、「ならなければならない」という言葉遣いをしていることがあります。
「ならなければいけない」・・・これは苦しいですよね。
ならなければいけない→なれない自分は価値がない→なれない自分を想像するのは恐怖、というように思考が繋がります。
では、なれたら嬉しい→なった自分を想像するとワクワクする、という思考を持っていたら、どうでしょうか。
勿論、この「なれたら嬉しい」のニュアンスは「なれたらラッキー」位の軽い意味ではなく、なれたら、心から最高にハッピー」位の深い感情の表現です。
そう、後者の「なれたら嬉しい」という方向で考えると、「なる」ための行動を人は自然と選択するようになります。
「ならなければいけない」という「なれなかった時の自分」を恐れる考え方は、結局不安感を募らせ、自分自身のパフォーマンスを落とすことに繋がります。
自分自身も以前はどこか、プロのスポーツメンタルコーチに「ならなくてはいけない」と思っていて、苦しかった経験があります。
その後「なれたらうれしい」という思考にシフトチェンジしてから、集中して努力できるようになりました。
という訳で、プロへの道の出発地点では、「なれたら嬉しい」という思考、言葉遣いに慣れることが大事です。
高い山をどう攻略するか
プロを目指すことは高い山の頂上を目指すのに似ています。
雲で見えない位の頂上までの道のりも、結局は一歩一歩の歩みの積み重ねです。
そして、体力に任せてがむしゃらに進むのは、一時は良くても長くは続きません。
大事なのは、頂上まで歩き続けることです。
そして、歩き続けるためには、常に自分の心と体のコンディションを把握し、整えることが大事です。
時には休息を取ることも大切な要素です。
そして、時々今まで自分が登ってきた高さ(=選手としてのレベル)を振り返って確認してください。
今まで登ってきた高さを感じると、嬉しくなりその先を歩んでいく意欲が高まります。
そう活き活きと頂上を目指す気持ち(=プロを目指す気持ち)が増していくのです。
そして、頂上までの道のりは人によって異なります。
なので、他人を意識せず自分の道を目標に向かって着実に進んでいくことが大事です。
努力の後に
目一杯の努力をした後、プロになるためには、関係者(=他人)の評価を得る必要があります。
しかし、この評価は自分ではコントロールできません。
しかし、コントロールできないからこそ、是非とも自分に納得感を持つ位、プロを目指した努力をやり切ってください。
何かになろうと真剣に目指すこと自体、価値あることで、その過程で自己成長に繋がるものは計り知れません。
それでも、分かってはいても「でも、なれなかったら・・・」と考えてしまうのが人間です。
その問いには自分はこう答えます。
「その時の自分に任せてみよう」と。
今は自分を信じて、前進することです。
そして、明るい未来を想像し、周到な準備をしてプロを目指しましょう。
プロを目指すこと
プロの選手はいつでも私にとってキラキラ光る憧れの存在でした。
また、あるリーグワンのプロラグビー選手は「プロだからこそ、世の中に伝えられる価値がある」と言って、子供へのラグビーの普及や各種ボランティアなど「プロだからこそ」の貢献を日々行っています。
そんな、価値と可能性があるプロ選手を目指すことは、素晴しいことであると思います。
そして、プロを目指しているが、時に不安になってしまう選手を、スポーツメンタルコーチとしてサポートし、一緒に歩んでいきたいと考える次第です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。