スポーツメンタルコーチ、石井 大樹のブログ
「〜しておけばよかった」と後悔ばかりしてしまうアスリートへ
人は「たられば」を考える生き物
私は、
「~していたら…」
「~していれば…」
こんな感情を語尾をとって、「たられば」と呼んでます。
皆さんも、「たられば」を抱えた経験が一度くらいあると思います。
私自身も今までの人生経験を振り返っても、
「~していたら…」
「~していれば…」
そんな気持ちの連続でした。
特に学生時代から社会人1年目まで取り組んだ8年間のアメフト人生では、
「たられば」を考えなかったことがなかったほど、後悔の連続でした。
そんな過去を持つ私も、今ではスポーツメンタルコーチとして、
当時の経験などを生かし、悩みを持つアスリートをサポートさせて頂いています。
様々なアスリートと接する中で、
「~していたら…結果はもっと違ったかもしれない…」
「~していれば…こうはならなかったはずだ…」
真剣に取り組んでいるからこそ、
「結果を出したい」
「活躍したい」
だからこそ、過去の失敗や後悔に目が向いてしまいやすい。
そんな「頑張っているのに思う結果が出ないアスリート」を見てきました。
実際に、以前メンタルコーチングを実施したアマチュアゴルファーの方がいます。
その選手は毎日上手くなるためにゴルフ漬けの生活を送っていました。
プロとして活躍するために、試行錯誤しながら努力を積み重ねていました。
しかし、試合になるといつもの自分が出せない…
結果、プロテストにも不合格…
最終的にはクラブを握れなくなってしまうところまで追い込まれてしまっていました。
「あの時、~していれば…」
「もっと、~できていたら…」
過去への後悔、「たられば」で頭がいっぱいになってしまっていました。
メンタルコーチングを通して、そんな経験を涙ながらに語ってくれました。
だからこそ、まず私が伝えたいのは、
「人は“たらればを考える生き物”である」
ということです。
だからこそ、過去を気にし過ぎてしまうアスリートの皆さんには、
「後悔があったらいけない」
「後悔がないようにしないといけない」
そんな風に自分を追い詰めないで欲しいなと思います。
“後悔するのが人間”
このように考えて欲しいですし、これがリアルだと思います。
皆さん自身も、身を以て経験してきているはずです。
後悔ばかりしてしまう感情を否定するのではなく、
その感情と向き合ってみて欲しいのです。
後悔を繰り返し続けた大学アメフトラストイヤー
かくいう私も、後悔ばかりの人間でした。
大学アメフト4年目のラストイヤー。
私はチームの副キャプテンとしてチームをまとめる立場として、
最終学年、勝って有終の美を飾ろうと意気込んでいました。
2年前、数十年ぶりに2部リーグに降格。
自分たちでチームを1部リーグへ昇格させ、後輩たちへバトンを渡したい。
そう思っていました。
しかし、待っていた現実はそう甘くはありませんでした。
・チームの気持ちがまとまらず、派閥ができる
・戦術的なミスが多く、勝ち星が増えない
・選手と監督コーチ陣との連携不足
今思い出してみると、当時の問題は全て繋がっていたなと思います。
考えることが多く、自分のことがどんどん疎かになっていった私は、
プレー面でチームを引っ張ることが難しくなっていました。
・判断が遅い
・プレーミスが増える
など、チームに迷惑をかける機会が増えてしまっていました。
そのため、チームでのミーティングだけでなく、
個人的に試合や練習のビデオを見返し、とにかくアメフトノートにたくさんのことを書き殴っていました。
そのノートはいまだに大切にとっておいているのですが、
今、内容を見返してみると酷いものです。
「判断が遅い」
「もっと早く動けていたら」
「ここでミスがなかったら」
とにかく自分へのダメ出しと「たられば」が大量に書き綴られています。
そのアメフトノートを見返すだけで、暗いな~と感じるほどの悲壮感が漂う内容。
今思い返すと、常に眉間にシワを寄せて、
「あ~ごめん、~していたらよかったね」
「このプレー、~できてたら問題なかったね、ごめん」
フィールド、ミーティング問わず常にダメ出しと謝罪を繰り返していました。
とにかく過去の失敗に囚われてしまっていました。
過去の失敗に囚われてしまうと、プレー中の頭の中はどうなると思いますか?
もうお察しかもしれませんが、
「さらに失敗する」
という悪循環に陥ります。
過去の失敗を避けようとするあまり、新たな失敗を生み出します。
そして、自分へのダメ出し、「たられば」を繰り返す…
そんな状況が続くとどうなるのか?
いつの間にか、副キャプテンという義務感でプレーするようになり、
「アメフトは楽しい」
という感情は、すっかり影に身を潜めてしまっていました。
「たられば」とは「伸びしろ」である
・自分へのダメ出し
・「たられば」という過去の失敗への囚われ
この思考のクセは、私の大学アメフト引退まで治ることはありませんでした。
現役中に乗り越えることは残念ながらできませんでした。
乗り越える転機が訪れたのは、大学卒業して社会人アメフト1年目の頃。
高校、大学と平凡な選手で終わってきた私は、最後まで自分の可能性を諦めることができていませんでした。
「自分はこんなもんじゃないはずだ」
「もっと上に行けるはずだ」
自分のアメフト人生を諦めきれず、社会人でプレーすることを選びました。
トップレベルのチームのトライアウトには落ちてしまい、中堅レベルのチームに参加していたこともあり、そこそこやれてはいましたが、やはりトップレベルとの壁を感じる日々。
学生の頃とは違い、練習やトレーニングの時間も限られている中で、
私が目を向けたのは「メンタル」でした。
大学4年時、本当に追い込まれた時に藁にもすがる思いで、
スポーツメンタルコーチというアスリートサポートをしている人を見つけたのを思い出しました。
謎の確信があった私は、すぐにその人のセミナーを受講。
その人こそ、今の私の師匠になります。
そこで、どうして私が平凡な選手だったか納得しました。
そして同時に、アメフトへの未練とも向き合った上で決断することができました。
その理由こそが「私の思考の癖」だったのです。
・自分へのダメ出し
・「たられば」という過去への囚われ
こういった思考が原因だったことに気付きました。
ここで初めて、過去の自分を乗り越えることができたように思います。
「~していれば…」
「~できていたら…」
確かに、「たられば」は過去への囚われとも言えるかもしれません。
しかし、一方で「もっと上手くなれる可能性」とも言えるはずです。
当時の私は、
「たられば」=後悔、失敗
そんな風にしか考えられませんでした。
ですが今思えば、もっと上手くなるためのチャンスは目の前にあったんです。
「たられば」があるからこそ、もっと良くなる部分に気付ける。
「たられば」があるからこそ、成長の余地がある。
完成されたと思った時、人はそれ以上を望むでしょうか?
不完全、足りないと思うからこそ、人はさらなる成長を望みます。
思考の癖、言葉の捉え方次第で、こんなにも見える世界が変わるのかと驚いたのを今でも覚えています。
現役時代にたくさん悩んだ、その経験があったからこそ、
今の自分がいると思っています。
しかしたくさん悩んだ現役時代、
「もっと早く自分に気付きを与えてくれる存在がいたら…」
「苦しい時、一緒に考えてくれる存在がいてくれたら…」
自分のアメフト人生はもっと違うものになっていたかもしれない…
そんな風に今でも思います。
過去から学ぶことでより良い未来が描ける
「過去ばかり気にしてしまう…」
どうしてもそう思ってしまう方に伝えたいことは、
“時間は過去から未来へ流れている”
ということです。
当たり前のことですが、当たり前すぎて気にも留めない方が多いと思います。
時間は遡ったりしないのです。
だからこそ、過去に囚われている以上、その過去以上の自分はいません。
こんな四字熟語をご存知でしょうか?
「温故知新」
この言葉は、過去を振り返り、そこから新しい知識や気付きを得るという意味です。
過去は悔やみ、囚われるのではなく、
学び、未来へ活かすことができるものなんです。
冒頭にも伝えましたが、「人は後悔をする生き物」なんです。
だからこそ、後悔をなくそうとするよりも、
感じた後悔を、次に活かすことを考えたいのです。
「たられば」があるから伸びしろに気付ける。
「後悔」があるから未来がもっと良くなる。
心からそう考えることができたら、どんな素敵な変化があるでしょうか?
自分の内側と1人で向き合うのは、本当に勇気が必要です。
だからこそ、
「今より少しでも成長したい!」
「上手くなりたい!」
「もっと競技に集中したい!」
そんなアスリートに寄り添い、アスリートが求めるビジョンに向かい一緒に走る。
そういう存在でありたいと思っていますし、
それを信念として、今も選手のサポートに携わっています。
もしこの記事を読んでくれているあなたが、
「過去ばかりを気にしてしまう…」
「悩むばかりで解決になかなか近付いている感覚がない…」
そんな思いを抱えているのなら、ぜひ体験コーチングを受けてみて欲しいです。
繰り返しにはなりますが、一人で自分の内面と向き合うのは簡単ではありません。
考えれば考えるほど、悪循環に…
心身ともに消耗してしまう…
そんなアスリートを見てきました。
だからこそ、スポーツメンタルコーチが存在します^^
是非、私の体験コーチングを受けてみて下さい!
今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました。
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体験メンタルコーチング
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