自分で限界を作ってしまうアスリートへ

スポーツメンタルコーチ、石井 大樹のブログ
自分で限界を作ってしまうアスリートへ

自分自身で限界を決めつけていた大学アメフト2年目

皆さんは、

「どうせもう結果は見えてる…」

「この辺りが限界かな…」

そんな気持ちを経験をしたことはありませんか?

勝つためにやってる。

試合に勝つためにこれまでも取り組んできた。

しかし無意識に自分で限界を作ってしまう。

これ以上頑張っても、この程度なんじゃないかと思ってしまうことがある。

「これ以上は伸びないのかも…」

「また試合に勝てないかもしれない…」

自分で自分の限界を決めてしまう…。

そのように思い悩んだことはありませんか?

私自身、大学アメフト時代に自分の限界を自分で決めつけてしまい、思い切ってプレーができなかった経験があります。

大学2年になり、ポジションリーダーとしてポジションをまとめる役割を任されることに。

これまでのアメフト人生で、チームをまとめる立場になったことがなく、

自分がやりたいようにやることで、チームを盛り上げてきたタイプの私にとって、

ポジションリーダーという役割はあまり居心地の良いものではありませんでした。

そんな中でも、

「去年よりも成長したい!」

「そんな自分を早く試したい!」

そんな明るい気持ちで大学アメフト2年目がスタートしました。

しかし、そんな矢先に大きな挫折を味わうことになります。

頚椎捻挫・脳震盪により救急搬送

当時のことはよく覚えていませんが、

練習中、おかしなぶつかり方をしてしまい、そのまま病院へ運ばれました。

ぶつかることが必須なアメフトという競技において、

脳や首の怪我は致命的です。

最悪の場合、選手生命が絶たれてしまう可能性もあります。

不幸中の幸い、選手を続けられるレベルではありましたが、

ある程度の長期離脱が確定しました。

これから春に向けて、新チームで自分の実力を試せるという時期にとても大きな怪我を負ってしまいました。

・新チーム開始早々にチームから離脱

・リーダー不在のポジションをどのようにまとめるか

早速、大きな壁にぶつかることに。

しかし何より問題だったのは「自分の成長を感じられなくなったこと」でした。

練習できない期間が続けば続くほど、焦りが増してきます。

「周りはどんどん上手くなっていく…」

「感覚を戻すのにどのくらいかかるだろう…」

「自分は何も成長できていない…」

そんな不安と焦りが襲いかかってきました。

・自分だけ置いていかれるような感覚

・いつ復帰できるか先が見えない不安

そこから未熟な私は、その不安や焦りが態度に出るように。

後輩たちは私に気を遣うようになり、相談をしてくれなくなりました。

ポジションリーダーにも関わらず、私だけが知らない共有事項があったりと、

気付けばポジション内で邪魔者扱いされるようになっていました。

客観的に見れば、

ポジションリーダーが怪我して不貞腐れてイライラしている。

そんな人間がどんな扱いを受けるか、簡単に想像できます。

周りとのコミュニケーションすらも上手く取れなくなっていった私は、

最終的に「俺はケガで終わる程度の選手だったんだ」と思い込むようになりました。

・首の怪我なんて良くならないに決まってる

・どうせもうまともにプレーできないんだ

・この辺が自分の限界

そうやって自分で勝手に限界を作るようになっていました。

目標に向かって、前向きな気持ちでスタートを切ったはずが、

気付けば、自分で限界を作り、言い訳をする毎日。

「どうせ俺なんてこんなものだよ」

そんな気持ちになり、チームにいる意味が分からなくなっていました。

目次

理解者のおかげで「競技への情熱」を再確認できた

「どうせ自分の首は良くならない」

「もう選手として限界、チームにいる意味がない」

そんな選手としてもポジションをまとめる役としても

悩みを抱えたまま、時間だけが過ぎていました。

しかし、コーチからの言葉で少しずつ変わっていくことに。

「もうアメフトもやめてしまえば全部楽になるんじゃないか」

そう考えた私は、夏前にコーチに話をつけに行きました。

そこでコーチからこんな言葉を投げかけられます。

「全部やめて本当にスッキリするならやめればいい」

「でもそうじゃないからリハビリしてトレーニングだけは続けてるんだろ?」

「諦めたくないんじゃないのか?」

そこで自分がフタをしていた感情に気付くことができました。

・本当は復帰したくて仕方ないということ

・自分に限界を作って諦める理由を探してたということ

そして、誰かに自分の思いを聞いてもらったり、

「お前ならまだやれる!」と、背中を押して欲しかったんだなと気付きました。

「プレーできないから成長を感じられない」

そう思い込んでいたんです。

だから練習できる周りに対して焦りがありました。

しかし、それは言い換えれば

「プレーしないと成長できない」と言ってるようなものです。

そこでも自分自身で勝手に限界を作っていました。

しかし、よくよく考えれば、プレーできなくてもやれることはたくさんあります。

心の底では選手を諦めたくなくて、地味なリハビリも続けていました。

誰よりもトレーニングルームにこもって、体を鍛えました。

それは捉え方を変えれば、

継続力だったり、フィジカルを成長させる時間だったとも言えます。

「成長」はもっと身近にあったんです。

そこから、コーチと連絡をとる以外にも、

「ノートをつけることに注力」するようにしました。

・ウェイトトレーニングの数値

・今日やった練習や取り組み

そういったものをノートに書いていけば、

成長をもっと感じられると思ったからです。

チームトレーナーにも、ノートを見てもらうことになりました。

自分の決めつけた限界を越えるために、いろんな人の支えで小さなことから始めていきました。

その結果、秋のリーグ戦で見事復帰を果たし、

「昨年1位の圧倒的格上相手にビッグプレー」

「昨年の記録を上回るタックル数を記録」

秋シーズンを終える頃には思いもしなかった変化を起こすことができていました。

あれだけ自分に限界を作っていたにも関わらず、

・もっと挑戦したい

・どこまでやれるのか試してみたい

気付けば、「限界に挑戦してみたい」と思っている自分がいました。

確かに、苦しい思いや大変な経験もしました。

しかし、そんな現役時代に本気で悩んだ経験があったからこそ、

スポーツメンタルコーチとしての自分が存在し、アスリートを支える原動力になっていると感じています。

ただ、もし…もしも当時の自分の隣に

「もっと早く自分に気付きを与えてくれる存在がいたら…」

「苦しい時、一緒に考えてくれる存在がいてくれたら…」

自分のアメフト人生はもっと違うものになっていたかもしれない…

そんな風に今でも思います。

自分の気持ちにフタをするから苦しくなる

「気付くと自分に限界を作ってしまう…」

「もう無理かもしれないって思っちゃう…」

そんな選手も実際にいます。

でも本当に無理なのでしょうか?

「もう無理」だと言い聞かせてませんか?

人間の脳とは非常に良くできていて、

無理だと思えば、無理である理由を探します。

まだいけると思えば、まだいける理由を探そうとします。

本当の気持ちを封じ込めようとするから、本音とのギャップで苦しくなります。

だからこそ、自分の気持ちに素直になってみて欲しいのです。

ここまでに綴った過去を持つからこそ、今ではスポーツメンタルコーチとして、

当時の経験を生かし、悩みを持つアスリートをサポートさせて頂いています。

様々なアスリートと接する中で、

「もう無理…どうにでもなれ…」

実際にこのような相談を受けることもあります。

そんな「限界を作ってしまうアスリート」を実際に見てきました。

実際にサポートしている、とある競技で活躍しているアスリートの話です。

この選手はジュニア時代は全国での一桁の順位を取るような選手でした。

しかし、カテゴリーが上がってから中々勝ちきれず、

関東レベルを抜けることができなくなっていました。

「昔はあれだけ上手かったのに…」

「やっぱりもう自分はこの辺りが限界なのかな…」

そんなところから私とのメンタルコーチングがスタート。

話を深く掘り下げていくと、

「もう無理だって決めつけて、投げやりになってしまう」

そんな思いを語ってくれました。

この選手は、自分で限界を決めつけて、感情的になってしまっていました。

投げやりになることは、自分で試合を放棄するようなものです。

それはこれまでの自分の努力を雑に扱っていると言ってもいいです。

「もう無理だって、絶対に言い切れる?」

「投げやりになって気持ちは晴れる?」

自分のパフォーマンスにブレーキをかけてる思い込みについて、

じっくり向き合っていきました。

その結果、

限界を作ることで「考えることを放棄していたこと」に気付くことができました。

・もしまだ粘れるとしたら、どんなことができるか?

・ここから逆転できるとしたら、どんな方法があるか?

丁寧に一緒に考えていきました。

その結果、

昨年末の関東大会で、7位に入賞。

3月末の全国大会に駒を進めることができました。

そんな素晴らしい変化を現在進行形で、隣で見守っている最中です。

この出来事から、私が伝えたいのは、

「限界の裏側に本当の気持ちが隠れてる」

ということです。

限界だと思う裏側に、

・本当は~したい

・できることなら~してみたい

そんな気持ちが隠れています。

自分の気持ちのフタを取り外し、

「自分の本当の気持ち」を尊重できる自分になれたら、

どんな良い変化があるでしょうか?

自分の気持ちに素直になることが最初の一歩

「もう無理かもしれない…」

「どうせ頑張っても仕方ない…」

そう思ってしまう方に伝えたいことは、

“本当はどう思っているか”を知ることが大切

ということです。

・無理かもしれないと思う理由がある

・頑張っても仕方ないと思う原因がある

そういったところに自分の本当の気持ちが隠れています。

だからこそ、まずは

「自分の気持ちに素直になる」

ということが重要なんです。

「本当の気持ちに心から素直な自分」

そんな自分になることができたら、どんな素晴らしい変化があるでしょうか?

過去の私自身がそうだったように、自分の内側と1人で向き合うのは、本当に勇気が必要です。

さらに言えば、私自身が大きく変わっていけた大きな理由の一つが

「コーチとの出会い」です。

つまり、「誰と出会うかで人生は大きく変わる」ということなんです。

だからこそ、

「今より少しでも成長したい!」

「上手くなりたい!」

「もっと競技に集中したい!」

そんなアスリートに寄り添い、アスリートが求めるビジョンに向かい一緒に走る。

そういう存在でありたいと思っていますし、

それを信念として、今も選手のサポートに携わっています。

もしこの記事を読んでくれているあなたが、

「自分で限界を作ってしまう…」

「頑張ってもどうせ無理だと思ってしまう…」

そんな思いを抱えているのなら、是非、私の体験コーチングを受けてみて下さい!

実際に体験コーチングを受けてくれたアスリートたちからは、このような感想を頂いてます。

「出来ていないところばかり見て改善するのではなく、出来ているところに注目してもっと伸ばしていこうと思った」

「出来ていないところばかりを見ていたが、自分だから出来ているところに注目することによって、自信が持てるようになった。」

「自分に合ったやり方があることに気付けたし、そこに寄り添ってくれるから本当に安心できた」

このような心の変化を感じて頂いてます!

中には、とある競技で「全日本大会優勝」という結果に繋がりました!

自分一人では気付けないことを一緒に見つめ直す存在がいたら、どんな良い変化が起こりそうでしょうか?

一人で抱え込まず、まずは相談してみませんか?

誰と出会うかで人生は変わっていきます。

ぜひあなたからのご連絡お待ちしています。

今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました^^

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